2011年4月30日土曜日

集まった優しさ


(オタモイ海岸を飛ぶ鳥。待って~、と一羽。)

今日は完成したショートフィルム(真冬期間の制作のため、外ロケを敢行する体力と精神力が微塵もないワタクシは、脚本の杉澤さんに「オール室内ロケが可能な本を!」というヘタレなお願いをして書き下ろしてもらった作品。)のDVDを、岩内まで届ける名目で遊びに行くので、ついでにロケハン寄り道をしながらのんびりと楽しみたい。天気が良くてよかった。

集まった皆の優しさで出来た作品は嬉しい。岩内へ。

2011年4月29日金曜日

小樽の才能

(市立小樽美術館の螺旋階段。ぐるぐる)

本当は今日は、小樽の(旧)岡川薬局一周年記念の松倉サオリライブに行きたかったのだけど、前々から決まっていた札幌ドーム日ハム戦の観戦に行かねばならず、ライブは断念した。ううう。

でも、一周年のお祝いを言うため、お昼に小樽に出向いて顔を出し、ちゃっかり無料のコーヒーをいただいたりもした。おめでとうございます。これからも多様な(旧)岡川薬局でいて下さい。

友人も一緒だったので、小樽市立美術館の一原有徳記念ホールにも顔を出した。今見ても新しい、溢れ出る才能を感じさせる作品群に、素直に圧倒。

今の才能と過去の才能。改めて小樽のことを惚れ直しました!

2011年4月28日木曜日

じゃ~んずΩ

男性5人組アカペラグループの「じゃ~んずΩ」
ハモネプで全国優勝した後も北海道を拠点に活動している。(この春からは全国展開でがんばるみたい!)
(Photo by Kaori Fujii

以前から、彼等とミュージックビデオを作ろうと約束をしていたものの、スケジュールの行き違いがあったりしてなかなか実現しなかったのだけど・・・!今年の2月に、えいっと一気呵成に作り上げてしまった。そのミュージックビデオが今日の深夜からHBC「SONG@北」という番組で3週間に渡り放映されることになった。

彼等からはソウルフルに撮ってくれと頼まれたのだけど(笑)、私から見て彼等の良さは「元気さ」「楽しさ」「親しみやすさ」なのでそれが表現できる演出を考え、かつファンにとっては彼等が画面に沢山出ていた方が喜ぶだろうと考え、余計なカットは入れず全編リップシンクする構成にした。

何箇所かでロケしたように見えるけど、すべてのカットをお馴染みの小樽市指定歴史的建造物・(旧)岡川薬局で撮り、「多様な(旧)岡川薬局フル出場」な仕上がり。撮影クルーがほぼ私一人!という状況の中で「スローモーションなんだけどリップシンクしている」というお約束なシーンも撮ることが出来たし、これが精一杯。(紙吹雪のシーンでは、カフェのお客さんに協力してもらう始末。)

冬の室内撮影ということで、「照明技術がいかに大切でそれが自分にいかに無いか」ということが実感できた、よい経験でした。

2011年4月27日水曜日

支笏湖ブルー

(支笏湖ブルー。とても映画的だ。)

去年撮影したミュージックビデオ「カエルの王子様」のロケ地のひとつに支笏湖がある。とても神秘的な場所で、神聖さを自然に感じる。
アーティストが立ち、すっとカメラを向けるとすぐに撮影チャンスが訪れるような感じ。何となく軽々しく撮影できるような場所ではなく、「撮らせていただきます」と謙虚な姿勢でサッと撮って「失礼します」と帰ってこなきゃいけない場所。

また今年も機会があればパワーをお借りに行きたい。そっと撮ります。

2011年4月26日火曜日

普通、に感謝。

今日も色々とあったけど、「フツウ」が出来ていることに感謝。

クリエイションで勝負することから逃げたり大人達から誘導されたりして、現実的に生きる選択をしてきたことに負い目を感じていた。ようやっと少~しだけ音楽や映像制作に自分の時間を使えるようになった今、自由に作ろうと思う。でも今までの生き方の呪縛で自由には作れないかな。まあ、それもまた良し。

あとはクリエイションでがんばっている若い人たちのお手伝いを出来る範囲の中でしたい。

ただし、世の中にはそうしたことを仕事として取り組んでいる人達も多くいるので、出過ぎたマネはしない。というかそもそもまだそのレベルに到達していない。

まあぼちぼちと。普通に。

2011年4月25日月曜日

料理と音楽と海

昨日レコーディングした児玉梨奈さんの音の調整。カホンの音を分離させてEQとコンプで整え、ギターとピアノが中域でぶつからないようにしていく。児玉さんの声質は面白い特徴があって、色々と試してみる。
オケにうまく馴染んでかつ、その声の良い部分が引き出せるように、初めて録る人の声は沢山のことを試しながら細かい作業を繰り返し行う。初めての素材を扱う料理をしている感じのすごく楽しい時間。

ところで、小さな頃から海が近くにあった。当たり前だけど、太平洋、日本海、オホーツク海、瀬戸内海では同じ海でも本当に違う。匂いから色、重さ、すべてが違う。
楽器や声もそれぞれ違うのは、海の違いと似ている気がする。今の自分は朝里の海がホーム!

2011年4月24日日曜日

児玉梨奈さんレコーディング

今日は「児玉梨奈」さんというアーティストのレコーディングでした。
 (音合わせ風景をパチリ。)

構成は、ギター&ボーカル、ピアノ、カホン、デジュリドゥ(民族楽器)、という不思議な組み合わせ。ギターやピアノはともかくとして、カホンとデジュリドゥは録ることが初めてだったので、楽しみでもあり不安でもあり。
(カホンのマイキングなり。87と57を2本の計3本で録りました。)

デジュリドゥも相当楽しみだったのですが、録る予定の曲が録り終わらず、結局、持ち越しとなりました。残念ながら児玉さんも風邪気味?で鼻声のためボーカルも完全には録りきれず・・・。

でも児玉さんも、サポートメンバーも愉快でノリが良い人達!

出来上がりが楽しみです~。

2011年4月23日土曜日

おかえりいつか

 
里奈ちゃんのミュージックビデオを制作して、面白いとすっかり盛り上がってしまい、今度は自分で監督して作ってみるぞ、と初監督として制作したのがこの「おかえりいつか」。

色々とありましたけど、楽曲・詞・映像のバランスが良かったのかもしれない。思いがけず、小樽のショートフィルムコンテストで賞をいただいたり、札幌国際短編映画際にノミネートされたりしました。

普通に生きることが一番の幸せなんだということを表現したかったので、震災後の今、改めて聴くとぐっと来ます。

2011年4月22日金曜日

この時期にだけ

「まだ春にならないよぅ」と嘆いてばかりいないで少しは前向きに気持ちを切り替えようと、「今の時期にしかないものはなんだ?」と周りを改めて見回してみた。
木々はまだ芽吹いていなくて寂しい感じだけど、よくよく見てみると・・・。
ん?なんだ??

・・・鳥の巣!?

確かに葉が生い茂ってしまうとこんなにくっきりと見えない。それで気にしてみると、結構色々な木に、枝の分かれ目の所に鳥の巣が出来ている。今の時期にしかこんなにくっきりと認識できないだろうなぁ。

あとは雪解けのこの時期にしか出現しない国道沿いの「滝」とか。
うーーーん、無理やりポジティブになってみたけど、やはり少し無理があるか。。。

まぁぼちぼち元気出していきます。

2011年4月21日木曜日

つめたい雨

(北大の下を通るトンネルは「エルムトンネル」)


この時期に降る雨はとても冷たい雨で、色彩感のない視界の彩度をさらに下げてしまう。それはそれで何か風情があるのかもしれないけど、秋の雨の方が100倍良い。

ショートフィルムのパッケージが出来上がって、今週末あたり、みんなに届けられそう。

2011年4月20日水曜日

距離感

(朝里のカモメは割と人が近づいても平気)

自分を取り巻く状況が変化して、趣味である音楽・映像制作の時間を確保することが出来るようになった。

映像制作はなかなか一人では出来ないので仲間を集めて作るのだけど、集まる皆もそれぞれ仕事を持っていて休みや自分の時間を割いて参加する訳で、クリエイションに対する意識の差、みたいなものは当然ある。

同じ趣味でもテニスサークル等のスポーツのように分かりやすく結果が出るようなものでもないし、この参加意識の差がオモテに現れやすいのかも。

何となくその距離感が難しいなぁと思っていたけど、いくつか作ってみてようやく最近、スタイルというか上手い制作方法が分かってきたような気がする。

2011年4月19日火曜日

薄色彩の時期

なかなか春にならないフラストレーション。新しく動き始める制作企画の妄想をするけど、今ひとつ閃かない。

そんな時はウロウロとするしかないと街を歩く。今の時期は雪はすっかりなくなったけど、まだ草木が芽吹いていなくて、街並みや景色が全体的に色彩感が薄いので、トキメキがない。

空の色や海の色しか楽しむものがない。今日の昼間は海の色が素晴らしくきれいなエメラルドだったけど、カメラを持参していなかった。
あとほんのちょっとで、あっという間に青々と視界が色づいてくるだろうから、カメラを忘れないようにしないとね。

2011年4月18日月曜日

ムーン

外に出ていたら、でかい月が地平線に近いところにキレイに見えたので、あわてて家に戻ってカメラをセットして撮影したよ。望遠レンズはこの位しか写らないものしか持っていないよう、と嘆いて撮ったけど、写真を見てみたら普通の月。

子供の頃に「地平線近くの月は大きな月に見えるけど、実は目の錯覚で、空のてっぺんで見える月とまったく同じ大きさ。地平線近くで見える月は、建物など比較対象物があるから大きく見える。」と本で読んで「そうなんだー」と感心したけど、やっぱりどう見ても地平線近くにある月は異様にでかく感じるっ!と思ったものでした。

なので「でかい月」を映像で表現したかったら、建物や風景など比較対象物も一緒に撮らないと表現できない、ということなのかな。まだそれを撮る技術がないことが寂しい。

この時期でも寒いので何だか秋の雰囲気も漂わせている今日の月。
明日から春っぽい雰囲気も感じさせて欲しいッス。

2011年4月17日日曜日

samsara

さて動画カメラを購入して、「何かミュージックビデオ制作するネタはないかの?」とわめいていたら「この子撮ってみな~い?」と紹介されたのが里奈ちゃん。
http://www.myspace.com/1004673384?pl=hom&lo=sub&isl=1

それで制作したのが「samsara」。ただし監督は作曲者でもある松倉サオリさんで、まんまと動画撮影に引き込まれた友人が撮影、私は撮影と編集を行ったのだ。撮影地は南区石山緑地。当時の機材は本当にカメラしかなく、三脚も写真用のがっちりと固定するものしかないという無謀ぶり。なのでパンするとカクカクカク~って動いちゃう。撮影用のドリーなんかも当然ないので、車椅子を使って移動撮影をしたり、なぜかレフ板だけはしっかりとあったり(値段的に購入できたというだけ)、無茶だらけだったけど、初めての映像撮影ということで盛り上がっていて楽しい撮影でした。

それで編集はMacに標準で添付されている「iMovie」。
松倉監督は部分部分では割と明確なイメージがあって「こんな感じぃ!」って撮影していくのだけど、最初から最後までの完全な画コンテが出来上がっている訳ではないので、ロケで撮影した分だけでは映像が足りない。で、私が日頃より素材として撮影しておいた、風景やら海の波やら雲の動きやらなんかをつなぎ合わせて何だか素敵に完成しました。ちなみにオープニングで使われている森のショットは、家族旅行で帯広に行ったときに撮っていたショットだったりする。。。

今考えてみると、撮影を担当として関わる時に、最初から最後までの画コンテやカット割りを大雑把でも分かっていると非常に助かる、ということをこの時に実感したので、自分が監督として制作する時には手伝ってくれるスタッフには最初から最後までのカット割りを事前に渡すようにしているのかもしれないです。

撮影秘話としては色々とあるけど、撮影時にバンドメンバーは4人だったのに、なんと編集の段階で1人脱退して、「脱退した人を画面に出さないで欲しい」っておいおい!
で、4人が映っているカットをトリミングして使うかもしくは全く使えなくなった、ということが一番インパクトが強いことだった。
「バンドは仲良くやろうよ~」

それはともかく、iMovieは非常に優秀で、細かい追い込みは出来ないし画質もそこそこ落ちるのだけど、それを差し引いても良く出来たソフトです。いわゆる「使える」プリセットも多いです。

色々と経験や学習を積み機材もぼちぼちと充実した今だったら、また違った撮影や編集もするのだろうけど、これはこれで荒削りながらも勢いがあって良いミュージックビデオだなぁ、と自己満足しているのでした。

2011年4月16日土曜日

サポーロドーム


そんな訳で、札幌ドームに日ハム対ロッテ戦を見に行った。

野球も日ハムも好きだけれども、基本的に球場に行く楽しみの半分は弁当とビールであり「球場生観戦弁当麦酒」に尽きる。ところが、昨夜は一緒に行った人がコアなファンであり、外野指定席!「弁当なんて食べているヒマなんてないよ」の言葉通り、立ったり座ったり歌ったり打ち鳴らしたり叫んだりと、かろうじてビールだけは飲めた状態。まあ、弁当持ってオールスタンディングのライブにゃ行かないのと同じさね。あと応援歌の歌詞カード(?)を持たされたけど、いきなりは歌えないッス。

相手のロッテの応援は低音系というか男気あふれる応援でした。阪神の応援にいたっては太鼓ひとつドーンって叩くだけでも、もはや文化のような格調すら感じる。その点、ファイターズの応援は何というか、市民っぽい(なんのこっちゃ)。

さて試合はファイターズが今期初勝利と、これまためでたい。ホームで勝利した際に行われることになったらしい花火ショーは前振りが長くて間延びした上に、自分がいる場所よりも低い位置にしか打ち上がらない花火はつまらないということを実感。

花火も打ち上がったけど、初勝利記念の祝杯も打ち上がった訳で、やや二日酔いな土曜日。

2011年4月15日金曜日

ビデオサルーーン

(小樽の船浜町。お約束のショット)

よもや自分が映像制作にこんなにハマるとは思いもしなかった。

音楽制作用にMacProを購入し、音楽制作だけ使うにはややオーバースペックだよね、これなら映像も扱えるよね、ミュージックビデオを作れるよね、ということになりヨッシャヨッシャ作ろう作ろうと一人盛り上がり、ところでカメラってどうなってんの?という所からの始まり。2009年の夏。

「今度映像作ってみようと思っているんだよねー」と言う私のことを周囲は、ふーん、くらいにしか聞いていなかったと思われる。それまでカメラも自分用には買ったことが無く、カメラのカの字も知らない状態だったからねー。

そこで、動画ということで「ビデオサロン」という微妙なネーミングの趣味雑誌(今や愛読紙!)を買ってパラパラと読んではみたものの、記事に書いてある単語の意味すら分からない。こりゃー大変だとカメラを趣味に持つ友人に「カメラ始めてみようと思うのだけど」と相談したところ、やれ焦点距離がどうだの、F値がどうだの、ボケ味がどうだの、キヤノンだニコンだカールツァイスだレンズが大切だと大いに語られ、動画をやるにしてもビデオよりもカメラだ、と。

そこで「レンズ交換が出来て動画も撮れるカメラ」ということでPanasonic GH1という機種を購入したのでありやす。
それまでは「持ち運びが楽・簡単に撮れる・安い」というファミリー基準で選んでいたカメラとは当然雲泥の差!最初にシャッターを切って見たときは本当に感動したなぁ~。

そこから私の映像制作ライフが始まりましたとさ。続く

2011年4月14日木曜日

ブログとホームページを始めたよ

2011年の年が明け一年の計を思案した。で、今更ながらスタジオのホームページ作るぞと思い立ち、年度変わりの4月には公開しようと作り始めた。素材を加工するのに結構手間がかかったものの、なんとなくの形にはなったので、公開した!

趣味として続けている音楽・映像制作とは言え、その系統の人達と知り合ったりするときに、「スタジオのホームページはないのですか?」と良く聞かれる。要はアナタの作った作品が見てみたい聴いてみたいという素朴な欲求であり、「もうちょっとこの人のこと詳しく知りたい」という時にゆっくりと閲覧したいということは私でも良くあること。

ましてやクリエイターにとっては制作した作品が全てであり、「俺ってこんなにスゴイんだぜ」と過去の栄光やビッグな知り合いがいることをいくら大きな声で言ったとしても、「まあつべこべ言っていないでアナタの作った作品を見せなさい」ということになる。

iPhoneに入っている音や映像をその場で見せても、作った本人が目の前にいる状況でましてや初対面で本音を言えるはずもなく、一人で感じて「ううう…ダサイ」「ううう…スゴイ」と評価したい気持ちは一緒。一緒に制作しましょと連絡した後で、その人と趣味が合わない時の悲惨な状況は推して知るべし。
私としても、その場で作品を見たり聴いたりしてもらって「うわーすごく良いですねー、何かこれからやりましょう」と言われたっきり連絡が途絶えてしまうより、その場はその場で楽しんで「あとはコチラのホームページにアップしてあるので覗いて下さいね」とした方が精神衛生上好ましいわけで。

しかし短距離走タイプの私をよく知る周囲の心配は、このブログがいつまで続くか、ということなり~。